蒼い炎

 ファナを抱きしめ、安心させるように頭を撫でてやる。
「ファナ。お前は俺の所有物だ。だから、勝手にどこにも行くなよ」
「うん」
 行かない。そう言うようにきつく抱き着いてくるファナは、急に笑う。顔を覗き込めば、その顔は笑顔を咲かせ、嬉しそうにしている。
 その笑顔に、自然と癒された。
 大きなあくびをしてうとうとするのを必死にこらえるファナの背を撫でる。
「ん…てお」
「おやすみ。ファナ」
「…ん」
 俺の服を両手でつかみ、目を閉じたファナの背をしばらく撫で続けると、本当に眠ったようだ。
 ファナの髪に指を通す。金糸が指をすり抜けていく。
 それを何度かしているうちにやってきた睡魔に身を任せ、目を閉じた。
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