蒼い炎

2



テオファニスside

「テオ!」
「元気になったな」
「うん!」
 図書室に足を踏み入れた途端、走って抱き着いてきたファナを抱き上げれば、力いっぱい抱き着いてくる。
 ファナが目を覚まして14日。俺もファナもすっかり体調を戻していた。いや、ファナは前よりもずっと元気になったようだった。
「ファナ様、まだ終わっていませんよ」
「え~」
「ファナ、無知は己を殺す。しっかり学びなさい」
「むち?おのれ?…分かんない!」
「ファナ様、何も知らないままだとテオファニス様と一緒にいられませんよ」
「ッ!?や!」
 即座にジタバタ暴れ出したファナを降ろすと、一目散に元いた席に戻った。キリルはファナの扱いに慣れてきたようだな。
 せっかくだ。ファナの勉強している様でも見るか。少し離れたところにあるソファーに腰掛けた。
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