蒼い炎
キリルが机の上に広げているのは地図のようだ。興味津々な顔でそれを見るファナは好奇心に満ちている。
「ファナ様、我々の領地は人の住む外れに点在…つまり、あちこちにあります」
「ひと?」
「我々とは生きる時が違う、脆弱な生き物です。人についてはいずれ詳しく」
「はーい」
両手を上げるのか。抱っこしてと変わらんな。
椅子の上に立たないだけまだ行儀がいい。
「我々が住むこの辺りは、同胞たちの領地の中でも特に秀でた地区…そうですね。王様が住む場所があります」
「王様はね、偉いの!」
「そうですね。では、これが王様の家です」
「おっきい!お城!」
クイズのようだ。キリルの一言一言に反応するファナは楽しそうにしている。