蒼い炎

 …そう言えば、ファナには俺の能力のことを話していなかったな。いい機会なのかもしれない。
 ソファーから立ち上がり、ファナの後ろに立つ。キリルが1歩引き、ファナが俺を見上げて手を伸ばす。
「テオ」
「ファナ、俺の屋敷はここだ」
 人間と、我々の領地の境目の森。その境目を指さす。地図にすら記されていない場所だ。
 ファナは驚いたように俺の指さした先を見つめ、街から遠く離れたここと、街を交互に見る。
「…なんで?テオ、なかまはずれなの?」
「ファナ様…」
「キリル、いい。少し出ていろ。ファナも知るべきだ」
「…承知いたしました」
 頭を深々と下げたキリルは、すぐに部屋を出て行く。
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