蒼い炎
2人きりになれば、いつもはもっと和やかなはずなのに、今は悲しげな雰囲気を纏わせている。
ファナを抱き上げ、ファナの座っていたいすに腰掛ける。
膝の上に乗ったファナは、俺の方に体を向け、不安そうな顔で見上げてくる。
「テオ…」
「ファナ。俺がこんなところに、皆から離れたところに住んでいるのは、理由がある」
「うん」
「…前に、我々には能力を持った奴がいることを教えたな。ファナ、お前がその1人であることも」
「うん」
「俺も、能力を持っている。だが、それはお前のように誰かを救うものじゃない。…俺の能力は、人も、同胞も殺す。破滅の力だ」
「…」
いっぱいに開かれた目。驚いた顔をするファナは、じっと俺を見上げ続ける。