蒼い炎
ファナを抱えたまま立ち上がれば、不思議そうな顔をする。何もわかっていないような顔に口角を上げる。
「テオ?」
「食べてもいいんだろう?お前から誘ってきたんだ。今更撤回はさせん」
「ッ!?あ、う…」
頬に走った朱は、瞬く間に顔に広がる。戸惑うファナを連れ、自室に戻りベッドに腰掛けると更に落ち着きがなくなった。
だが、やがて観念したのか、大人しく身を預けてくる。
そんなファナの首筋を晒し、牙を立てると甘い声が響く。体を抱き寄せたまま、さらに奥まで突き立てると体が跳ねたのが分かる。
「ッん…はぁ、て…テオ…」
答える代わりに血を吸い上げると、簡単に落ちた。牙を抜き、傷を舐めればすぐに血は止まる。意識を手放したファナを寝かせ、その横に寝転がる。
…少しだけ、背が伸びたか。我々の成長は遅い。だが、生まれて20年ほどは急激だともいう。子の成長はこうも早いものなのか…。
ファナの成長は何もかもが新鮮で、飽きさせない。眠ったままのファナの頬や髪をしばらく、撫で続けていた。