蒼い炎
「テオファニス様。お食事です」
「入れ」
ノックの後にかけられた言葉。テオファニスが返事をすれば、同じ顔の女が3人、銀色のワゴンを押して入ってくる。
ファナが驚いて硬直する中、3人の女は準備を終わらせあっという間に部屋を出て行く。3人の女と入れ替わるように入って来たのはテオファニスの従者だ。
銀色の髪を後ろに流し、固めているのか、髪型には清楚感があり、顔立ちも端整である。だが、目つきがきつく、眼鏡をかけてはいるが眼光は収まらず、きつい印象が強い。
ファナが怯えるようにテオファニスの手を掴むと、テオファニスは満足するように微笑む。
「テオファニス様、ここでお食事を?」
「ファナにも食べさせねばならないからな」
「テオファニス様がそのような…」
「ファナは俺の娘だ。子の面倒を見るのも親の義務。違うか?キリル」
従者、キリルの表情が苦い物を噛んだような顔になる。それを鼻で笑い、まだ怯えているファナに微笑む。