蒼い炎
(…苦しい)
ぼんやりと目を覚ましたファナは、潤んだ赤い瞳で部屋の中を見回す。だれも、いない。
「はぁ…はぁ…」
(苦しい。痛い…苦しい。…てお。痛いよ、苦しいよ…)
細い指が喉を締める。目を閉じ、手足を丸め、ただただ荒い息を繰り返す。
「はぁ…はぁ……て…お…」
掠れるような声。荒い息が部屋に響く。
不意に開いたドア。
ベッドの上で苦しむファナの姿に部屋に入って来たテオファニスは少し足取り速くベッドに近づく。
「ファナ」
「はぁ…はぁ…」
「食わずに眠るからだ」
ベッドに腰掛け、ファナを抱き上げる。あまりに小さな体。そんな体を更に小さくしているファナを膝の上に置き、手首を口元に持っていく。