蒼い炎
「ファナ、自分で飲むんだ」
「はぁ…はぁ…」
「ファナ」
ファナの目が開くと、泣きそうなほどにうるんだ瞳が赤く輝いている。飢えた証拠だ。
強引に口に押さえつけるとようやく噛みつく。すると縋るように腕を掴んでくる。ただ、必死過ぎて口の端からこぼしている。
「下手くそ」
「っん」
親指で拭ってやると、今度は反対側からこぼす。やれやれ、手間のかかる子だとテオファニスは苦笑する。
5分くらいしてファナは急に力を失くして腕から離れる。支えてやると既に眠っている。
「全く。礼儀も知らないとは」
ファナの噛み跡から流れ出る血を舐めとり、ファナを寝かしつける。
教えることは山積みだ。その前に体力をつけさせなければどうにもならないが。
テオファニスはファナをベッドに寝かしつけると足取り速く部屋を出た。