蒼い炎
リリスが食事の用意を終えたのを報告してきたのは1時間後だ。呼びに来たリリスを連れてファナの部屋に向かったテオファニスは、ベッドの上ですやすやと眠っているファナの肩を掴む。
「…ファナ…ファナ」
「っ…」
揺さぶられてようやく目を覚ましたファナ。だが、明らかに機嫌が悪そうで今にも泣きそうな顔をしている。
「そんなにぐっすりだったのか」
「っん…」
「こら、泣くんじゃない」
テオファニスが抱き上げればファナは服を掴んでくる。それでも機嫌は悪いままだ。
ベッドに腰をおろし、膝の上に座らせる。
「どうだ、リリス」
「とても愛らしいです。ファナ様」
「ッ!!?」
ビクッと体が跳ねたファナはしがみついてくる。安心させるように頭を撫でたが、視線はリリスに釘付けで固まってしまった。