蒼い炎
「ファナ、リリスだ。よくしてもらうといい」
「ファナ様、リリスと申します。どうか怖がらないでください」
膝を折り、ファナと視線を同じ高さで声をかけたリリス。ファナの硬直が少しずつ溶ける。
「…りりしゅ?」
「はい。ファナ様」
「…」
にっこりと微笑んだリリスにファナは恐る恐る手を伸ばす。その手を静かに受けたリリスは微笑んでいて、ファナの緊張が完全に解ける。
「いい子だ。ファナ。…さて、食事だ」
「…」
リリスが用意したのは粥。テオファニスがそれをスプーンで取り、ファナの口元に持っていく。
不思議そうな目が粥に向けられたが、小さな口を開ける。
パクッと口に入れたファナはそのまま飲み込んでしまう。
「ファナ、食事は噛むものだ」
「…」
話も聞かずにまだ用意もしていないのに口を開けるファナ。粥自体は気に入ったらしい。また口に入れてやるが、今度は顎を掴んで強制的に噛ませる。
すると今度は口を開けない。