蒼い炎
「ファナ」
「…」
口をつぐんでしまい、どれだけスプーンを押し当てても口は開かない。鼻を摘まめば、流石に口を開けて、そこに放り込む。
「あ…ん」
「ファナ、噛むだ。噛む」
「ん…」
強制的に教え込む。試しに次は噛むとだけ言って何もしないと、嫌そうな顔で口を動かす。下手だが、噛んではいるらしい。
「いい子だ。ファナ。よく噛んで食べなさい」
頭を撫でるときょとんとした顔をする。
もうひと口食べさせ、口をもぐもぐさせるファナを褒めれば、次からは何も言わなくても噛むようになる。
理解力はあるらしい。実力行使もありだが、まぁいいだろう。ファナは頭を撫でれば嬉しそうな顔をする。抱き着いてくるのをなだめ、胸のポケットから先ほど商人から買い付けたチョーカーを出す。