蒼い炎

「ファナ」
「…」
 付けたばかりの名を呼べば顔を上げる。少し体を離し、細い首にチョーカーを巻く。だが、何をされているのか分からないファナが首を動かしてしまい、うまく縛れない。
「私が…」
「頼む」
 リリスがファナの首の後ろでリボンを結ぶ。首の軽い圧迫感にファナが慌てるのをなだめ、付けられたのを見て離す。
 気になるのか、手でペタペタとチョーカーに触れるファナ。頭を撫でてやれば、不思議そうな顔を向けてくる。
「ファナが逃げないようにな」
「…」
「ファナ様、お似合いですよ」
 リリスが微笑めば、ファナはチョーカーに触れるのをやめて抱き着いてくる。まだ緊張しているらしい。
 頭を撫でていると、しばらくしてファナの体の力が抜ける。すやすや眠るファナを寝かしつけ、立ち上がる。
「リリス、もう少し固い物も用意しなさい」
「はい」
 指示を出しながら部屋を出る。頭を下げて去っていくリリスとは反対方向に向かった。
 
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