蒼い炎
まったく、無謀なことをする。だが、その無謀さは、必死に自分を探そうとする思いだ。怒る気が失せ、その代わりに頭を撫でてやればほっとしたように体を預けてきた。だが、教えることは教えなければならない。
「ファナ、この扉は開けてはならない。分かったか」
「…?」
とりあえず外に出なければよっぽど危険はないだろう。屋敷の中ならまだ安全だ。起きたら探し回ると言うことは、執務室の場所を教えておいたほうがよさそうだな。
今後のことを考えながらも、ファナを抱き上げたままとりあえず部屋に戻る。
すっかり冷めてしまった食事をリリスがすぐに取り換えに部屋を出て行く。ベッドに腰掛け、ファナを降ろすが、服を掴んだまま離れない。
よっぽど堪えたのだろう。ファナの好きなようにさせ、リリスが戻るのを待つ。