蒼い炎
片手は俺の服を掴んだまま。食べさせればちゃんと食べる。粥の他に細かく切られた肉を口に入れてやる。すると急に顔をしかめる。
「え…」
「こら、ちゃんと食べるんだ」
「ん~」
「ファナ様はお肉が嫌いのようですね…」
「好き嫌いはさせん。大きくなったとき示しがつかなくなるのはみっともない」
吐き出そうとする口を押えて無理矢理食べさせる。粥は口を開けるが、肉を掬った瞬間に口を閉じる。それを鼻をつまんで強制的に食べさせる。
粥ばかりでは栄養がいい加減偏る。
ちゃんと食べ終えるころにはファナの機嫌は悪くなっていた。頭を撫でても不満そうな顔は消えない。
「ファナ、好き嫌いはダメだ」
「テオファニス様、これを」
リリスが差し出したのはいちごだ。食べやすいように少し小さめにカットしてある。
それを嫌がるファナの口の中に入れると、瞬きをする。もっとと言うように口を開けるファナにリリスが笑う。