蒼い炎
「ところで、“保護した”幼児とはなんだ」
「え?…貴殿が保護した幼児がいると…」
「なんだそれは。俺は幼児など“保護した”記憶はないがな」
「え…しかし」
困惑したように焦りだす使いの男。
保護だと。笑わせるな。ファナは俺が拾い、名を与えた。俺の娘であり、所有物だ。
“保護した”幼女など、ここにはいない。
「王子の目的はその“保護した”幼女の回収らしいな。ならば用はないだろう。さっさと戻り、王子に報告しろ」
「…本当に、いないのですか」
「愚問だな。貴様、俺の怒りにそんなに触れたいか」
「っいいえ!滅相もございません。王子にはご報告させていただきます。失礼いたしました」
逃げるように立ち去っていく使いの男。どいつもこいつも…。