蒼い炎

「テオファニス様…」
「キリル、リリスにファナを連れてこいと伝えろ」
「っそ、それは…ファナ様を」
「キリル、今は機嫌が悪い」
「申し訳ありません。出過ぎた真似を致しました」
 ソファーから立ち上がり、応接間を出る。向かう先は私室。
 それにしても、どいつもこいつも胸糞悪い。王子も王子だ。俺を城に呼びつけるなど、平和ボケで頭が腐ったか。
 気に食わない。何もかも。
 部屋に入り、服を脱ぎ捨てる。部屋にあるシャワーで簡単に体を洗い、バスローブを着て部屋に戻る。するとベッドの上で丸くなって眠っているファナと、ベッドの脇に置かれたワゴンに乗ったままの食事がある。
 リリスの仕事は早い。
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