蒼い炎

「て~お」
「…ん」
「て~お?」
「…ファナか」
 先に起きたのか…。ファナは俺が起きたことが嬉しいのかふにゃっと表情を和らげる。起き上がれば、すかさず抱き着いてくるファナ。それを片手で受け止めながらも、時計を見る。
 21時…。随分寝過ごしたな。
 闇の世が眠りから覚めるのは18時ごろ。いつもは18時に目覚めるはずの俺が3時間も寝過ごすなど…。
 まぁいい。ファナをいったん降ろし、服を着替える。誰に見せるでもないが、屋敷にいるからと言ってだらけた服装のままでは身が引き締まらないからな。
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