蒼い炎

 食事を終えると、また眠ってしまったファナ。リリスが部屋に戻すが、また泣きわめくだろう。
「リリス、ファナが起きたらここに連れてきてくれ」
「かしこまりました」
 頭を下げ、リリスは部屋を出ていった。
 それから黙ってキリルと共に大量の仕事を片付けていく。
「ッふぇぇぇええん」
 時計が2周ほどしたところで聞こえてきた泣き声。キリルと視線を合わせ、苦笑を交わす。それからしばらくすると、執務室のドアがノックされ、リリスの声が聞こえてくる。
「入れ」
「失礼いたします」
「リリス、ありがとう。ファナ、そんなに泣くんじゃない」
「っん…ふえ」
 ファナを受け取ると、やはり抱き着いてくる。涙でぬれた頬を拭い、頭を撫でてやる。
 そうすれば随分落ち着いて、リリスやキリルに視線を向ける。
< 52 / 143 >

この作品をシェア

pagetop