蒼い炎

「お待たせいたしました。ファナ様、座ってくださいね」
 5分しか経ってないが…。まぁいいか。
 ファナをソファーに座らせると、慣れた手つきで準備は整う。首に白い布を巻かれたファナは戸惑った顔を浮かべる。
 リリスが櫛で髪を整えるが、それにしてもファナの髪は長さバラバラだな…。長いものは足に届くくらいあるが、短いものは耳辺りだ。
「どの程度切りましょうか」
「鎖骨は隠す程度だな」
「結える方がよろしいですね」
 長さが決まれば迷いなくハサミを入れてくリリスの手で、ファナの髪は整っていく。30分もすればすっかりきれいに整った。
「いかがでしょうか」
「上出来だ。よかったなファナ」
 後は服か…。夜着ばかりで代わり映えしない。起きている時間もだいぶ長くなった。メリハリもつけさせた方がいいだろう。
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