蒼い炎
「キリル、服を用意したい」
「かしこまりました。明日には手配いたします」
「頼む。…ファナ、リリスにお礼を言いなさい」
「…ふえ?」
首をかしげたが…。まさか知らないのか。いや、ファナの無知はそれなりだ。ということは、知らなくても無理はないか…。
「ファナ、お礼を言う時はありがとうだ」
「…あ、いがと」
「そうだ。リリスにお礼を言いなさい」
「…りりしゅ」
「はい、ファナ様」
リリスに向かって手を伸ばし、服を掴む。リリスに頭を撫でられながら、じっと見上げている。
「あ…あい、がと」
「どういたしまして」
どうだと言うように振り返ったファナに頷けば、嬉しそうな顔でリリスに甘える。