蒼い炎

 口を離してやると、少し怯えるような目で俺を見る。…今日のファナは俺を怒らせる天才らしいな。
「ファナ、何を怯えている」
「っ…」
 首をぶんぶん横に振っているが…。そうか、そんなに怖いか。
「ファナ」
「な…なんですか?」
「…ほう?舐めた口を利くな。この口は」
「ッ!?!?」
 顎を掴み、距離を詰めると音を立てて固まる。どれだけ怒らせれば気が済む。
「ファナ、今後俺を様付けで呼んだり、敬語を使ってみろ。飢え死ぬと思え」
「ッ!!?ハイ…」
 全く…。手を離してやると、すぐさま抱きついて来る。…少しいじめすぎたか。
 頭を撫でてやると、ほっとしたように体の力が抜ける。
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