蒼い炎

ファナside

 怖い顔をしてた…。テオの怖い顔、初めて見た…。
 どうしたんだろう。キリルもいつもと違う顔だった…。
 テオの大きなベッドでじっとしていると、ノックと一緒にキリルが入ってくる。…テオは、いない。
「ファナ様、起きられますか?」
「…テオは?」
「テオファニス様は、お仕事でしばらく戻って来れないそうです。私とリリスとお留守番です」
「…うん」
 お仕事…。本当?だって、テオ昨日そんなこと言ってなかったよ。
 でも、お仕事だから、しょうがないのかな。
 キリルの手を握って、テオのお部屋を出る。自分の部屋で着替えて、リリスとキリルと3人でご飯を食べる。でも、テオがいないから寂しい。
「ファナ様、今日から私とお勉強できますか?」
「…キリリュと?」
「はい。テオファニス様が戻って来られるまでに、ファナ様には覚えてほしいことがあります。できますか?」
「うん」
 テオ、帰ってきたらびっくりしてくれるかな?いい子って言ってくれるかな?
 がんばる!
 ご飯も一生懸命食べて、キリルと図書室でお勉強する。
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