蒼い炎
キリルside
「では、まずは我々自身のことを学びましょう。いいですか、ファナ様」
「はい!」
片手を上げてまじめな顔をするファナ様に微笑み、分厚く文字ばかり並んだ本を左手に持ち、ファナ様に向かう。
「まず、我々は人の言葉では吸血鬼という種族です。文字の通り、血を養分とする種族ですね」
「…ん?」
…少し、言葉が硬すぎたようですね。
「ファナ様はテオファニス様に血をいただいていますね」
「うん!」
「飲まなかったらどうですか?」
「…ここがね、ぎゅ~ってする」
ファナ様は嫌そうな顔をしながら胸を押さえる。
苦しいとか痛いとかそういうことを言いたいんですね。
「そうですね。そうならないように我々は血を飲みます」
「うん」
少々骨が折れそうですね。ですが、教え甲斐があるということです。