蒼い炎
2
キリルside
「ファナ様、この世界の政治についてですが…」
「キリル」
「どうかさなされましたか?」
「…テオは、いつかえってくるの?」
悲しそうに瞳を潤ませるファナ様の問いに口ごもる。
テオファニス様が王子に連れて行かれたから既に1か月。ファナ様の舌足らずな言葉も大分なくなってきてしまいました…。
ファナ様の前では平然を装っていましたが、心配は日に日に増すばかり。ファナ様もお辛いのでしょう。
「…すみません。分かりません」
「…うぅ」
「ファナ様、大丈夫です。テオファニス様は必ずお戻りになられます。どうか今しばらく私とリリスとお待ちください」
「…うん」
ファナ様、いつの間に悲しみをこらえて笑顔を見せるようになっていたんですか?
勉強の時間以外もたくさんの本を読んでいるファナ様。私やリリスの前で我がままを言うこともなくなってしまいました。