蒼い炎
ファナside
「ファナ様…」
「…て、お?」
なんで、血がたくさん出てるの?なんで、目、閉じてるの?
なんで、起きないの?
モノクロの映像が現れる。古いテレビの画面のような。
―おかあさん!おかあさん!!!
だれ…。ボロボロの女の人。男の人たちがその人を取り囲んでる。
不意に、男の人が何かを女の人に突き付ける。
女の人の顔は見えない。でも、視線が合った。彼女は、笑った。
次の瞬間、闇は炎に照らされ、女の人は倒れていく。彼女を焼く蒼い炎はあまりにも冷たい。
重なる。テオと、女の人が。
倒れた姿が、意識を失ったその面影が、重なる。
やがて、女の人の体は崩れ、跡形もなく消え去った。