蒼い炎

 それを伝えると、医者はますます表情を歪める。
「つまり、この子はあんたが傷ついた50年分の時間を代償として差し出した。この子にとっての50年は重い」
「…ファナは、後何年生きていられる」
「それは私にもわからない。普通の同胞なら、こんなことにはならんかっただろうが…。とにかく、目が覚めるまで血は与えるな。このまま、寝かし続けるんだ。2週間もすれば目を覚ますだろう」
 医者によれば、今のファナは生きる最低限の力でいるらしい。丁度、我々のところで言う眠りの期間のような状況だと言う。目が覚めるまで血は与えられない。
 何もできぬ状況にイライラを隠しきれず拳を握り込む。
 医者を返し、眠り続けるファナの傍らに腰を下ろす。
 なぜだ、ファナ。お前は、なんなんだ…。
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