蒼い炎

「テオファニス様、お体に障ります。ファナ様は責任を持ってリリスと看ておりますので、どうかお休みください」
「…キリル。ファナは、私がいない間どうしていた」
「…我々のことに限らず、図書室にある本をよく読んでおられました。…ですが、血を、一切口にされていません」
「ッ…な」
 血を飲んでない?そんな飢餓状態を1か月近くも続けていたというのか…。
「なぜ飲ませなかった」
「ファナ様が拒否されたんです。押さえつけて無理矢理飲ませようともしましたが、絶対に嫌だと激しく抵抗されたので」
「それでも!飲ませるべきだと分かっていただろう!」
「…テオファニス様の血以外、決して口にしないと、言われたのです。何とか説得をして、動物の血は飲んでいましたが、量はたかが知れています」
 …なぜ、そこまで…。お前はまだ子どもだろう。なぜそんな我慢ができる。なぜ、そうまでして俺を待っていたんだ。
 ファナにかけられた布団を外し、抱き上げる。あまりにも軽い…。
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