蒼い炎
3
テオファニスside
「テオファニス様」
夢だ。遠き日の、夢。
銀色の髪を風になびかせ、まだ幼さの残る顔は木漏れ日のような優しさを宿した笑顔で微笑む彼女の姿。
「…ステファナ」
「はい」
「…もう、来るなと言ったはずだ」
「嫌です」
「…」
何度追い返しても必ずやってくる彼女を、俺は扱えず物理的に遮断する以外の方法を持ち合わせていなかった。
いつも通りドアを閉めようとしたが、そのドアを掴まれる。唯一の遮断方法がなくなった瞬間だった。
「ステファナとお話ししてくださいな」
「…はぁ」
家に上げたのは、それが初めてだった。