ディープ・アフェクション
そんな事を頭の隅で考えながらも、パタパタと忙しなく廊下を駆けて行く。そのまま学校を後にした私が向かったのは、近くにあるゲーム屋だった。
実は皇明とよく一緒にやっていたゲームの新しいソフトがつい最近 発売されたらしく、それを手に入れるべく、この場所に足を運んだのだ。
「さすがに皇明もまだこれは買ってないでしょ~」
無事にお目当てのソフトを手に入れた私は帰り道、ルンルンと鼻歌でも歌い出しそうな気分だったし、なんならおまけにスキップでもしそうだった。
そのくらい、浮かれていた。
このまま家に向かえばまた前みたいに皇明と一緒にゲームしたり漫画を読んだりできるんだって。また前みたいに戻れるんだって。そう信じて疑わなかった。
一ミリも疑ってなかったから、すぐに状況が把握できなかったんだと思う。
家の近くの十字路の角を曲がれば、すぐに私の家と皇明の家が見えてくる。
そして赤い屋根が目印の皇明の家の前で、2つの人影があるのに気づいた。
その人影のひとつは皇明。
そしてもうひとつは──…
「…え…、」
知らない、女の子だった。