最強守護騎士の過保護が止まりません!~転生令嬢、溺愛ルートにまっしぐら!?~
ダニーが暴走したことから考えても、きちんと経緯を説明せずに、ただ傍から離した可能性が高い。
色々と問題はあるが、王太子に対する忠誠は何よりも強い男である。何の説明もなく放逐され、それをセシリアとアルヴィンのせいにして思い詰めるとは、思わなかったのだろうか。
でもまさか王太子が謝罪しているのに、その通りだと頷くわけにもいかない。
「殿下のせいではございません。それに、わたしはアルヴィンが守ってくれたので、無事でしたから」
にこりと笑ってそう言うと、アレクは呆然とセシリアを見たあと、少し頬を染めて俯いた。
「君は、優しいね。ダニーに襲撃されるなんて怖かっただろうに、こうして私を許してくれる」
「……いえ」
王太子相手に、許していませんと言える貴族がいるだろうか。そんなことを考えているうちに、彼は勝手に語り出した。
「いずれ王になる者として、臣下がもし道を誤ったら、厳しく罰しなければならない。それはわかっている。だが、もともとは私のせいだ。それなのにダニーは、学園を追放されるだけではすまないかもしれない」
それは当然だと、セシリアも思う。
色々と問題はあるが、王太子に対する忠誠は何よりも強い男である。何の説明もなく放逐され、それをセシリアとアルヴィンのせいにして思い詰めるとは、思わなかったのだろうか。
でもまさか王太子が謝罪しているのに、その通りだと頷くわけにもいかない。
「殿下のせいではございません。それに、わたしはアルヴィンが守ってくれたので、無事でしたから」
にこりと笑ってそう言うと、アレクは呆然とセシリアを見たあと、少し頬を染めて俯いた。
「君は、優しいね。ダニーに襲撃されるなんて怖かっただろうに、こうして私を許してくれる」
「……いえ」
王太子相手に、許していませんと言える貴族がいるだろうか。そんなことを考えているうちに、彼は勝手に語り出した。
「いずれ王になる者として、臣下がもし道を誤ったら、厳しく罰しなければならない。それはわかっている。だが、もともとは私のせいだ。それなのにダニーは、学園を追放されるだけではすまないかもしれない」
それは当然だと、セシリアも思う。