ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
「ずっと、俺が子供嫌いだと思っていたのか」

 私の心を覗くような強い眼差しにたじろいで顔を逸らす。

「勘違いしてた。ごめんね」

「誤解が解けてよかったよ」

 子供が嫌いだから、妊娠の事実を告げても絶対に喜んでもらえないと考えていたのに。

 三年のときを経て、こんがらがった糸がどんどんほどけていくような気がする。

 一度も自分の選択を後悔しなかったのに、今になって間違いだらけだったのではないのかと思わずにはいられなかった。

 一時間ほどで病院へ戻った蒼さんがいなくなると、蒼斗は部屋のなかをキョロキョロし始めた。

「どこ?」

「ん? 蒼さん?」

 目線を合わせるために屈み、蒼斗の両手を優しく掴んだ。

「蒼さんはお仕事なの」

 蒼斗は自分を指差し、「えん?」と首を傾げる。

「ママはいるから、蒼斗は保育園に行かなくていいんだよ。今日はずーっと一緒」

 状況を理解したらしい蒼斗がにこーっと笑う。可愛い。
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