ママになっても、極上ドクターから独占愛で迫られています
 バスローブ一枚だけを着て部屋に戻ると、蒼さんも入れ替わりでシャワーを浴びに行く。

 彼の入浴は早いので、身体と心の火照りを冷ます十分な時間はなかった。

 すぐに出てきた蒼さんの髪は乾ききっておらず、しっとりとした雰囲気が更に色気を放っている。

「あれっ全部飲んだのか」

 空になった私のグラスに視線をやった蒼さんが僅かに目を見開く。

 緊張を緩めるために飲んだのだがあまり効果はなく、ただ体温が上昇しただけだった。

「気分悪くなっていないか?」

 顔色を確認するためにグイッと目と鼻を近づけるので、心臓が口から飛び出しそうなほどドクンと大きく跳ねた。

「へっ、へいき」

 無意識に身体を仰け反らせてしまい、これでは意識しているのがバレバレじゃないかと焦って目が泳ぐ。

「初めてのときより、反応が初心じゃないか?」

 蒼さんはソファの背に手をつき、私を両腕に閉じ込めながら首を傾げる。
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