【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 その翌日、俺はホテルのロビーに集合したJAWの乗務員のもとに顔を出した。

 いつもであればこんなことはしないのだが、前日姿を消した彼女がもしかしたらこの中にいるかもと一縷(いちる)の望みを託していたのだ。

 彼女は他にホテルを取っていたと言っていたから宿泊メンバーにはいないだろうと思いつつ、それでも確かめずにはいられなかった。

「いつもご利用いただきありがとうございます。どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ」

 バスに乗り込む乗務員たちを見送りつつ、制服の肩に3本線の入ったアイツが『優也』だなと考える。

 ――見るからに遊んでそうだな。あんなヒョロッとした優男(やさおとこ)が好みなのか。

 フンと鼻を鳴らして業務に戻ると悶々とした気持ちで1日を過ごす。

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