【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
その夜俺は、待ちわびたように18階のバーに顔を出した。
「おっ、来たか。一昨日の彼女はどうなったか気になってたんだ」
悠の屈託のない問いかけに答えを濁し、俺は「シングルモルト、ストレートで」と短く告げる。
「おい、いきなりストレートかよ」
「いいんだ、酔ったほうが話しやすい」
途端に悠は口角を上げ、愉快そうな口調になった。
「おっ、なんだ、酔えなきゃ言えないようなことがあったのか? 豪快な臣海にしては珍しいじゃないか、だったらどんどん飲め」
ロックグラスに日本産のウイスキーを注ぐとカウンターに置いて、ニマニマと俺を見つめてくる。
「……あの女と寝た。起きたらいなくなっていた」
「おまっ! 客とは寝ないって言ってたのに、ヤったのかよ」
酔った女を襲うなんて節操が無い……とストレートな物言いをされ、返す言葉もない。