【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
だから飛行機で再会した時にこう思った。
そうだ、もう一度抱いてしまえ……と。
いきなり消えたから心に残っているのかもしれない。
再び抱いてみたら案外こんなものなのかとガッカリして終わるかもしれない。
頭のどこかでそうであってほしいと願っていた部分もあったのだろう。
どうにかして自分の気持ちを否定したかったのかもしれない。
だが、ホテルに彼女を迎えた瞬間の胸の高鳴りは、通常のそれを超えていて。
ああ、これは異常事態だ……。
早く抱いてしまえ、ハッキリさせるんだと脳が叫んだ。
なのに菜月が怒って部屋を立ち去ろうとした途端に口に出たのは謝罪の言葉。
そうまでして引き止めた時点でもうわかりきっていたのに、鈍感な俺は自分の心に素直じゃなくて。