【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 けれど彼が私の肩に手を伸ばそうとしたその瞬間、目の前にミヤちゃんが立ち塞がった。

「久遠さん、あなた、どういうつもり?」
「どういうって……」

「菜月にメール1本よこす時間は無いのに他の女性と会う時間は作れるのはどうしてかって聞いてるんですよ」
「それは……」

 ミヤちゃんの剣幕に臣海さんがたじろいでいると、コツコツとヒールの音がして臣海さんの隣で止まる。

「臣海さん、こんなところでみっともないですよ」

 彼の顔を覗きこむようにして微笑んだのは、さっきから臣海さんと一緒にいた女性。

 大きくてぱっちりした瞳にピンクのグロスを塗った唇。
 肩までの髪はゆるくウェーブがかかってフワリとしていて、近くで見るとフランス人形みたいだ。

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