【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
一瞬にして首筋までカッと熱くなった。
煙とニンニクの臭いをまとった自分が恥ずかしい。
天下のKUONホテル本店のロビーに駆け込んで騒ぎ立てている自分が恥ずかしい。
『信じて』、『待っていてほしい』って言われていたのに……。
のこのことこんな場所まで追いかけてきたことが猛烈に恥ずかしくて情けなくて、今すぐ消えてしまいたくなる。
――私はなんてことをしてしまったんだろう。
これでは彼を信じていないと自ら語ったようなものだ。そのうえ迷惑までかけて……。
「ミヤちゃん、行こう」
「菜月、でもっ!」
「いいから行こう」
玄関に向かって歩き出した私の手を臣海さんが掴む。