【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 臣海さんから電話があったのはその夜遅く、もうすぐ日付が変わろうという頃だった。

 ――こんな時間まで婚約者といたんだ。

『菜月、さっきは悪かった、話をさせてくれ』
『頼むから電話に出てくれないか?』

 2回の留守番電話のあとで、今度はメッセージが送られてきた。

 未読無視してやろうと思っていたのに、画面上部に表示された『応答しないならJAWに押しかける』の一文を目にして肝が冷える。

「嘘でしょ!」

 間髪を容れずに電話がかかってくると、思わず画面をタップしていた。

「ごめん」

 こちらが言葉を発する前にいきなり謝られてしまった。多分これは最後通牒だ。
 それにショックを受けている自分に愕然(がくぜん)とした。

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