【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「彼の女遊びは仕方がないと思ってるの。私がなかなか会ってあげられないから性欲を持て余してるだろうし。でももうすぐ結婚する身だし落ち着いて欲しいってお願いしたら、遊び相手とは手を切るからそれまで待ってほしいって言われちゃって……」
そして彼女は夢見るようにうっとりした表情で、「彼はとても情熱的に抱いてくれたの」、「終わった後はとても優しくて、全身に口づけてくれて。とても幸せだった」と続ける。
「臣海さんがね、あんな何の取り柄も後ろ盾もない平凡な女とは遊びに決まっている……ですって」
それを聞いた私は咄嗟に口を開いていた。
「そんなの嘘です」
「嘘じゃない。あなただって私と臣海さんが部屋に行くところを見て逃げ出したでしょ」
違う、臣海さんがそんなことを言うはずがない。
たしかに口が悪くて失礼だし遊び人でとんでもない男だと思うけれど……彼は一度だって私の身の上や生き方を馬鹿にしたことはなかった。
――それに私は本当の恋人になったんだし。信じるって決めたんだし。