【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
食事のあとで環妃さんをホテルの部屋の前まで送り、その場を後にする。
車に乗り込んで開口一番、「婚約を解消する」と告げると、車を発進させようとしていた鮎川が勢いよく振り向いた。
「臣海様、何をおっしゃっているんですか!」
いつも冷静沈着な鮎川にしては珍しい。声を大きくして感情をあらわにしている。
それだけ間宮家との結びつきが大事だということなのだろう。
「好きな女性ができた。もう彼女以外は抱けないし、他の女性との結婚も考えられない」
「真剣なのですか?」
「真剣だ。一時の気の迷いでもない。2年前から好きだったことに今頃気づいただけだ」
「2年前……」と鮎川は絶句し、車のエンジンを止めた。
話が長くなると読んだのだろう。