【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 今度は正面から胸に抱きつくと、それよりもっともっとキツく抱きしめ返された。

 臣海さんは泣きじゃくる私の背中を撫でながら、「やっと菜月に触れられた……」と感慨深げに呟く。

 そして今日ここに辿り着くまでの顛末を語ってくれた。


「北海道から最終便で帰ってきたのが昨日の夜遅くだったんだが……」

 すぐに私に『会いたい』とメッセージを送ったものの既読にならず、今朝からの電話にもメッセージにも応答がない。

 乗務中なのかもと考えつつも、私に嫌われてしまった可能性が頭に浮かび、なんと鮎川さんの運転で私のアパートまで駆けつけたのだそうだ。

「けれど、そこにも菜月はいなかった」

 それはそうだろう。そのとき私はこの場所に向かっていたのだから。

 そして焦った臣海さんが駄目元でもう一度電話をかけると、応答したのはミヤちゃん。


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