【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
結婚を前提って、まだ正式に付き合いはじめたばかりでそんな話は出ていないのだけど!
というか、『おめでとう』!?
隣を見ると、私と同時に驚きの声を発した臣海さんも目を見開いて固まっている。
「……反対しないのですか?」
「なんだ、反対してほしいのか」
拍子抜けした顔の臣海さんに、久遠さんは飄々と答える。
「私はおまえに意に沿わない結婚を押しつけるつもりなど無かったよ」
「だってあなたは会社のために……!」
「ああ、私はおまえの母親よりも会社を選んだ男だ。だからこそおまえには好きな女性と幸せになってほしいと願っていた」
――どういうこと?
臣海さんから聞いた話とずいぶん違う。
久遠さんは臣海さんと環妃さんの結婚を望んでいたのではなかったの?