【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

「お父様は、臣海さんのお母様を心から愛してたのね。そして臣海さんのことだって……」

「さあ、どうだろうな。その時の2人の真実なんて俺にはわからないが……今こうやって穏やかな気持ちでこの話をできているのは、隣に菜月がいてくれるからだろうな」

 彼に肩を抱き寄せられて、私はコツンともたれかかる。

 ――臣海さんは愛を知らなかったんじゃない。ただ気づいていなかっただけなんだ。

 彼の母親とお父様は本当に愛し合っていたし、臣海さんのこともちゃんと愛していた。
 ただその伝え方が不器用だっただけで……。
 
 ――それに私だって。

 私は臣海さんの腰に腕をまわし、ギュウッときつく抱きついた。

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