【2/4 番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
機体が上昇し、離陸後5分ほどでシートベルトサインが消えた。
私がファーストクラスのギャレーで1人寂しくおしぼりの準備をしていると、シャッとカーテンを開けてミヤちゃんが入ってくる。
「あっ、ミヤちゃん、これは一体どういうこと……」
「こういうこと!」
ミヤちゃんに手を掴まれて出ていくと、臣海さんのシートの周囲にチーフパーサーと手の空いている数名のCA、それに機長までが立っている。
「ええっ!?」
――だってこんなのって、もうこれって……。