【2/4 番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 機体が上昇し、離陸後5分ほどでシートベルトサインが消えた。

 私がファーストクラスのギャレーで1人寂しくおしぼりの準備をしていると、シャッとカーテンを開けてミヤちゃんが入ってくる。

「あっ、ミヤちゃん、これは一体どういうこと……」
「こういうこと!」

 ミヤちゃんに手を掴まれて出ていくと、臣海さんのシートの周囲にチーフパーサーと手の空いている数名のCA、それに機長までが立っている。

「ええっ!?」

――だってこんなのって、もうこれって……。

< 242 / 326 >

この作品をシェア

pagetop