【2/4 番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 遠くのミヤちゃんと目が合うと、彼女が親指を立ててサムズアップしながら笑顔を見せた。


 隣の臣海さんを見上げれば、彼はニヤリと口角を上げる。

 そうか、彼がこのことを皆に知らせていたのに違いない。

 ――もう、臣海さんはいつも勝手なんだから!

『冷徹なホテル王』だとか『社交界のプレイボーイ』なんて呼ばれてきた人が、今ではサプライズを成功させて少年みたいに笑っている。

 驚きすぎて嬉し過ぎて……こんなの怒る気にもなれない。

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