【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
フレッシュなサラダや肉汁たっぷりのハンバーグステーキを堪能したところで、最後にモノグラムのラテアートが施されたカフェラテがやってくる。
「うわぁ〜、素敵! ここにミヤちゃんと来ようかと思ってたの。写真を送っちゃお」
私がスマホを構えると、臣海さんが心底嬉しそうに「よかった、菜月の一番最初をミヤちゃんに取られなくて」と柔らかく微笑む。
――その笑顔、反則です!
もうラテアートどころじゃなくなって、臣海さんに向かってシャッターを切っていた。
お店を出ると臣海さんは、「今度こそ菜月に誕生日プレゼントを買わせて欲しいんだ」と私の手を引き歩き出す。
1月の誕生日に何も贈れなかったことを後悔しているらしい。
私としては臣海さんと一緒に過ごせるこの時間だけで満足だし、1人9千円のランチだけですでに贅沢だ。
なのに彼は並木通りに立ち並ぶハイブランドショップの前で立ち止まっては、「ここはどうだ?」、「このブランドは好きじゃない?」と聞いてくる。
そりゃあブランド品は嫌いじゃないけれど、臣海さんのプレゼントなら他のものがいい。
――他の女性に贈ってきたようなものはいらない……なんて、今さら嫉妬が過ぎるけれど。