【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
食事を終えると臣海さんがゴロリと横になり、私の太ももに頭を乗せる。
「菜月の膝枕は気持ちがいいな」
「えっ、肉付きがいいってこと?」
「違う、菜月の身体はどこもかしこも温かくて柔らかい。俺のすべてを受け入れてくれるようで落ち着くんだ」
『歌ってくれないか?』……と突然聞かれ、私は戸惑いながら周囲をそっと見渡す。
週末だけにそこそこ人がいるが、幸いこの辺りには私達だけだ。
「いいけど、小さい声でね」
そう言って、私は声をひそめて子守唄を歌う。
「……俺の母さんとお祖母さんは同じ墓で眠っている。忙しくてしばらく墓参りにも行けていなかったが……今度一緒に行ってくれるか?」
膝枕をしたまま臣海さんが問いかける。
「私も行っていいの?」
「ああ、来てほしい。ちゃんと紹介しておきたいから」
その言葉に瞳が潤む。