【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜

 うん、私も臣海さんのお母様とお祖母様にご挨拶したい。そして臣海さんと出会わせてもらったことに感謝したいと思う。

「菜月の歌声が悪い」
「えっ?」

「おまえの歌声が優しすぎるから、俺の本音が溢れてしまうんだ。見せるつもりもなかった弱い部分までついつい(さら)け出してしまう」

 ――そうか、よかった。

「それって私になら弱い部分も見せられるってことでしょ? 恋人なんだからいいじゃない。私は嬉しいよ、ありがとう」

「ハハッ、菜月らしいな」

 そして彼は、私との会話を終えると目を閉じた。

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