【6/15番外編追加】一夜の恋じゃ終われない 〜冷徹ホテル王の甘い執着〜
「俺たちの子供は菜月に似てほしい。菜月みたいに心も中身も美しい人間に育ってほしいから」
――そんなの臣海さんのほうが……。
「臣海さん、臣海さんは綺麗だよ。心も中身もぜんぶ丸ごと美しいよ。美しい臣海さんの『美』と私の『月』、『美月』は私たち2人からとった名前だね」
「菜月……」
臣海さんが私の髪を撫ではじめる。
私を見つめる彼の瞳がどんどん潤んでいき、溢れた涙が頬を伝う。
それでも彼は手を止めず。ただただ無言で手を動かし続けた。
「次は私の番ね」
今度は私が臣海さんの髪を撫でることにした。
彼の手を掴んで羽毛布団の中にしまうと、私が自分の手を彼の頭に置く。
ゆっくりと動かすと、昨夜の名残でしっとりした髪が手のひらに心地いい。
「菜月……絶対に幸せにする」
「うん。もう幸せだけどね」
「もっと……もっと幸せにする」
「うん、臣海さん、愛してる」
「菜月、愛してる」
――私も臣海さんを幸せにするからね。一緒に幸せになろうね。
見つめ合って、泣き笑いの臣海さんとキスをした。